Q. 女性の開業・起業、「1人でやるor人を雇う」どちらがいい?

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これから個人店の開業を考えているけど、1人でやるか人を雇うか迷ってる。それぞれのメリット・デメリットが知りたい。

1人で個人サロンをやりたいけど、将来の妊娠や出産を考えると正直不安。やっぱり人を雇っておいた方がいい?

こんにちは、元1人美容室オーナーやぶきまゆこです。

今回はこのような疑問やお悩みをお持ちの方に、女性の開業・起業、1人でやるor人を雇うか決めるときの3つのポイント」について解説します。

この記事の内容

① 女性の開業・起業、「1人でやるor人を雇う」それぞれのメリット・デメリット
② 女性の1人開業・1人起業において起こりうる3大リスク
③ 女性の開業・起業、「1人でやるor人を雇う」を決めるときの3つのポイント

この記事を書いているのは

やぶき まゆこ

■ 都内で8年間1人美容室を経営
顧客0の土地で開業、4年後には予約の取れない美容室に
集客 ⇒ 主に自作ホームページブログ店頭チラシのみ

私は、都内に顧客0の土地で開業し、「1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室」を8年間経営していました。

女性で個人店の開業や起業を考えている方現在開業準備中の方「1人でやるか人を雇うか悩んでいる」という方はぜひ参考になさってください。

それではさっそく解説していきます。

目次

女性の開業・起業「1人でやるor人を雇う」それぞれのメリット・デメリット

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女性の開業・起業の形とは

近年女性の開業・起業は増え続けており、「スモール起業」「オンライン化」など、形態もさまざまになってきています。

  • 自宅兼店舗1人で開業
  • 店舗用物件を賃貸し、スタッフを雇って開業
  • 店舗を持たず自宅で1人オンライン起業 etc…

特に女性の開業・起業において、最初の分かれ道はやはり「1人でやるor人を雇うか」問題です。

次からは1人でやる場合人を雇う場合における、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

1人でやる場合のメリット・デメリット

女性が1人で開業・起業する形態としては店舗賃貸・自宅兼店舗・オンラインなどが考えられます。

・メリット

  • すべて自分のペースで考え行動できるので気楽
  • 自分の生活に必要な分だけ売り上げればOK
  • リピーターだけでお店の経営が成り立つようになれば新規集客の必要はない

上記の中でも、1人で開業・起業すれば売り上げの悪い時期でも給料などの心配をしなくてすむという金銭面でのメリットは大きいといえるでしょう。

・デメリット

  • 売り上げの上限が決まっているので、ある一定以上いくと稼げない
  • 自分が何らかのアクシデントで働けなくなったらアウト

1人で開業・起業するというのは、稼ぎ手はオーナーのみという状態になります。

そのため大きなデメリットとして、オーナー自身が働けなくなった場合休業や閉店という大きなリスクをともなうことを頭に入れておく必要があるでしょう。

人を雇う場合のメリット・デメリット

女性が人を雇って開業・起業する場合の形態としては、店舗賃貸・所有物件で店舗を0から作るなどが考えられます。

・メリット

  • 店舗の広さスタッフ数によっては売り上げの上限がなくなる
  • 他店舗展開を目指すことができる
  • オーナーが店舗にいなくてもお店がまわる

上記から分かるように、人を雇って開業・起業する場合のメリットを集約するとオーナーが不在でもお店も経営も成り立つということがいえるでしょう。

・デメリット

  • スタッフの給料などの人件費がかかる
  • 常に人材確保を頭に入れなければならない
  • お店が続くかぎり新規集客が永遠に必要

一方、人を雇って開業・起業する場合のデメリット「お金・人・集客」の問題をオーナー自身が永遠に考え続けなければならないということでしょう。

以上のことから、いずれにしても双方のメリット・デメリットを頭に入れながらどちらを選ぶか判断することが重要となります。

女性の1人開業・1人起業において起こりうる3大リスク

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やぶきまゆこ

ここでは、女性が1人で開業・起業した場合に考えられる3大リスクについて解説していきます。

⑴ 結婚

女性にとって大きな変化となる結婚は、1人開業・起業の事業にも大きな変化をもたらします。

まず、生活上の変化で考えられることは次の2つです。

  • 住む場所が変わりお店から遠くなる場合、通勤時間が長くなってしまう
  • 今までの生活リズム生活パターンが様変わりしてしまう

これによって体力面の負担時間の制約が生まれやすくなり、次のような事業への影響が懸念されます。

営業時間稼働日数を減らすしかなくなり、売り上げが減少する

つまり、女性の1人開業・起業オーナーの結婚によって事業に起こりうるリスクとは、時間の制限による売り上げの減少であるといえます。

また、これらのリスクが今まで自分のお店に全力投球してきた女性オーナーにとって、耐えがたい葛藤につながってしまうケースもありますので注意が必要です。

⑵ 妊娠・出産

起こりうるリスク2つ目は妊娠・出産です。

これによる生活上の変化としては、次のようなことが想定されます。

  • 「妊娠中」…つわりで体調が悪くなる、お腹が大きくなり動きづらくなる etc…
  • 「出産後」…体力の低下、子供の状態によって予定が変わる保育園の問題 etc…

このことからも分かるように、妊娠・出産により体力面での負担が大きくなり、次に挙げる事業への影響が考えられます。

営業時間稼働日数の減少による売り上げの減少
一時休業による売り上げの減少、失客
店舗経営育児の両立による体力面の負担

このように、女性の1人開業・起業オーナーの妊娠・出産には事業上のさまざまなリスクが懸念され、それらを乗り越えるためには、事前にできる限りの準備をしておくことが大切です。

産後はオーナー自身の心身の回復も重要であるため、それに専念できる環境作りについてもあらかじめ考えておく必要があるでしょう。

⑶ 病気・ケガ

起こりうるリスク3つ目は病気・ケガです。

それらにより想定される生活上の変化はこちらです。

  • 入院中療養中働けなくなる
  • 通院時間お金がかかる
  • 病気・ケガによっては回復するまでに時間がかかる

上記のように体力面・金銭面の負担が大きくなり、次に挙げられる事業への影響が考えられます。

休業による売り上げの減少失客
回復復帰の目処が立たない場合は、閉店

つまり、女性の1人開業・起業オーナーの病気・ケガは、一時的な休業の可能性だけでなく、場合によっては閉店という重い決断を強いられる場合もあるといえます。

45歳以上になると「更年期障害」も想定され、それをコントロールしながらお店を続けていける体制を整えることも重要になってくる

上記のことからも、万が一のことを考え、事前に運転資金を準備する・就業不能保険に入っておく、なども検討しておく必要があるでしょう。

女性の開業・起業、「1人でやるor人を雇う」を決めるときの3つのポイント

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ここからは「1人でやるor人を雇う」を決めるときに、おさえておきたい3つのポイントを解説していきます。

① 開業・起業の目的をはっきりさせる

1つ目は開業・起業の目的をはっきりさせることです。

「何のために・何を大切に・何を実現したくて」開業・起業するのか具体的に洗い出す

(例:誰にどんなサービスを提供したい?給料・休みはどのぐらいほしい?希望の労働時間は?など)

女性開業・起業するときにこの作業を飛ばしてしまうと、後にさまざまなものが犠牲になる恐れが出てきます。

そうならないためにも、開業・起業の目的をはっきりさせ、そのうえで「1人or人を雇う」のかを選ぶことが大切です。

  • 1人でやる」マンツーマンでサービスを提供したい、自分が生活できる給料が稼げればいい、プライベートも大切にしたい、など
  • 人を雇う同時に多くの人にサービスを提供したい、事業を拡大していきたい、多店舗展開を視野に入れている、など

上記のように、最初から漠然と「1人or人を雇う」かを考えるのではなく、開業・起業の目的に合わせた選択をする、これを忘れないようにしましょう。

② 周りのアドバイスに惑わされない

2つ目は周りのアドバイスに惑わされないです。

「1人じゃ無理なのでは?」「誰か雇えば?」など、女性が初めて開業・起業するとき、周囲から「良かれ」のアドバイスを受けることがあります。

でも「良かれ」のアドバイスは聞かなくてOK

なぜか、その理由はこちらです。

その人たちはアドバイスの責任も取らないし、数年後には何も言わなくなるから

開業・起業前というのは、自分の意思はあるものの自信がなく、周囲の意見に惑わされてしまうのはある意味仕方のないことです。

しかし、すべての責任を負うのはあなた自身ですので、常に自分の納得のいく選択をしていきましょう。

③ 「いずれ人を雇う」はないことを知っておく

3つ目は、「一度1人で開業・起業した人がいずれ人を雇うことはない」を知っておくことです。

なぜか、その理由はこちらです。

  • 一度1人でやってしまうと「気楽さ」「気軽さ」から抜け出せなくなる
  • 1人でやりたい人の「人を雇おう」という心理は不安からきているため、1人でできてしまうと必要がなくなる

上記からも分かるように、1人で開業・起業したい人がいずれ人を雇う可能性は極めて低いため、次に挙げる2つのポイントをおさえて準備を進めましょう。

「いずれ人を雇う」は想定せず、最初から1人でやるための物件を探す
・1人でやることで起こりうるリスクに対して、運転資金をしっかり準備しておく

一方、最初は1人でもいつか人を雇うことを想定して開業・起業する方は、次のことを念頭に準備に取りかかりましょう。

想定しているスタッフ人数に合わせた物件を探す
人を雇う場合は雇用の助成金などを活用する

特に、開業・起業時に使える助成金補助金は結構ありますので、事前に調べておくことをおすすめします。

物件探しの実例については、こちらの記事も参考になさってください。

まとめ:「1人でやるor人を雇う」かは開業・起業の目的に合わせて選択しよう

やぶきまゆこ

いかがでしたでしょうか?「1人でやるor人を雇う」を決めるときには開業・起業の目的に合わせた形を選ぶことが大切です。

女性に限らず開業・起業にリスクはつきものですが、これから開業・起業を考えている方準備中の方には、ぜひこの記事を参考に自分に最適な選択をしていただけますと幸いです。

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