Q.1人サロン・個人店の経理や確定申告ってどうすればいい?

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1人サロンを開業したけど、今まで会社にいたから経理は任せっきりだったしよく分からない。何から始めればいい?

個人店を開業して初めての確定申告、自分でやってみようと思ってるけど本当にできるかな?どんなやり方があるか知りたい。

こんにちは、元1人美容室オーナーやぶきまゆこです。

今回はこのような疑問やお悩みをお持ちの方に、1人サロン・個人店の経理や確定申告ってどうすればいい?」について解説します。

この記事の内容

① 1人サロン・個人店における経理・確定申告とは
② 1人サロン・個人店の経理・確定申告4つの方法
③ 1人サロン・個人店の経理・確定申告におけるポイント3つ

この記事を書いているのは

やぶき まゆこ

■ 都内で8年間1人美容室を経営
顧客0の土地で開業、4年後には予約の取れない美容室に
集客 ⇒ 主に自作ホームページブログ店頭チラシのみ

私は、都内に顧客0の土地で開業し、「1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室」を8年間経営していました。

1人サロンや個人店の開業準備中の方、開業1年目の方で「経理や確定申告をどうすればいいか悩んでる」という方はぜひ参考になさってください。

それではさっそく解説していきます。

目次

1人サロン・個人店における経理・確定申告とは

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個人事業主と会社員の違い

1人サロンや個人店を開業すると個人事業主になる方が大半だと思いますが、その中には以前は会社員で税務関係のことは何も分からないという方も多いでしょう。

特に、納税においての個人事業主と会社員の違いはこちらになります。

会社員が毎月の給与から税金を自動的に源泉徴収(天引き)され、会社が代行して税務署に納付するのに対して、個人事業主の場合は自分で1年間の所得と納税額を計算し、税務署に申告します(確定申告)

引用元:これならできる個人事業の経理と税金(大沢育郎)

つまり、会社員は税金に関することを会社が代行してやってくれるのに対し、個人事業主はすべて自分で行う必要があるということになります。

個人事業主の経理作業とは

では、個人事業主が実際にやらなければならない経理作業にはどんなものがあるでしょうか?

それはこちらです。

  1. 毎日の記帳作業(売上、領収書の仕訳、現金売上の入金などの帳簿付け
  2. 年末に1年分の帳簿をまとめる
  3. 翌年2月16日〜3月15日の間に確定申告(各帳簿、源泉徴収票、各種控除証明書、医療費の領収書などをもとに所得と税額を計算し税務署へ申告&納税

また個人事業主の確定申告には青色申告白色申告があり、それぞれ記帳・帳簿の保存方法が違いますので、より詳しいことが知りたい方は国税庁ホームページでご確認ください。

以上のことからも分かるように、個人事業主は本業を行いながらこれらの経理作業も並行してやらなければならないのです。

個人事業主には帳簿付けが重要

このように確定申告は年に一度だけですが、それを行うためには日々の帳簿付けが欠かせないということがお分かりいただけたと思います。

個人事業主の経理作業において、もっとも重要なのは帳簿付けである

この帳簿付けを自分でやるのか、どこかに依頼するのかを決めなければならないのですが、次から具体的な方法4つを紹介していきます。

1人サロン・個人店の経理・確定申告4つの方法

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①会計ソフトを使い自分でやってみる

などの会計ソフトを使えば、自分で記帳作業ができます。

これら会計ソフトを使うことには以下のメリットがあります。

  • 経理の専門知識がなくても、お金の出し入れを記録することで確定申告に必要な帳簿が作成できる
  • スマホのアプリで使えるものやオンライン型が多いので、空いた時間に気軽に作業ができる
  • 銀行クレジットカード領収書などの取引データを簡単に連携できる

反面、以下のようなデメリットもあります。

  • 内装費や設備費をはじめ開業費が多い場合は仕訳が複雑なため、開業1年目には難易度が高い
  • 自分で経理作業ができるのは気軽だが、それに費やす時間が必要になる

とにかく自分でやってみて経理を勉強したい方、パソコンやスマホを使って気軽にやりたい方は、まずは無料体験などから始めてみることをおすすめいたします。

②青色申告会に入会する

全国青色申告会に入会し、記帳・決算・申告について相談しながら帳簿作成もできます。

青色申告会に入会して経理作業をするメリットはこちらです。

  • 全国に窓口があるため、対面でサポートが受けられる
  • 業種ごとの特徴を踏まえてアドバイスがもらえる
  • 複式簿記貸借対照表などの作り方を1から教えてもらえる

一方デメリットはこちらになります。

  • 入会金月会費がかかる
  • 対面で相談ができるが、あくまで記帳作業は自分で行う

確定申告が初めてで1から勉強したい方、あまり予算がないけど作業のサポートがほしい方はぜひ青色申告会を検討してみるといいでしょう。

③記帳代行サービスを利用する

帳簿の作成業務を代行してくれる記帳代行サービスを利用する方法もあります。

記帳代行サービスを利用するメリットはこちらです。

  • 主に税理士会計事務所が担当することが多いため、しっかりとした帳簿が作れる
  • 毎月売上表領収書などを代行サービスに送付するだけで本業に専念できる

一方デメリットはこちらになります。

  • 初期費用月額費用がかかる
  • 記帳代行なので確定申告は自分でやらないといけない

費用がかかってもできるだけ本業に専念したい方、今後自分でやるのに帳簿の見本がほしい方には便利なサービスですので、検討してみることをおすすめいたします。

④税理士に依頼する

4つ目は法人には一般的な税理士に依頼する方法です。

個人事業主でももちろん利用できますので業界に特化した税理士事務所や会計事務所であれば心強い味方となります。

税理士に依頼することのメリットはこちらです。

  • 帳簿作成から確定申告まですべて任せられる
  • 専門家がつくので節税対策もやってもらえる
  • 税務署からの信用度が上がる

一方デメリットはこちらです。

  • 高額な費用がかかる(顧問料と確定申告料は別など)
  • すべてお任せになるので自分の経理に関する知識がつかない

このようにメリットデメリットが共に大きいため、個人事業主にとってはかなりハードルが高い方法ではあります。

費用がかかってもとにかく楽をしたい方、いずれ法人化を考えている方はぜひ検討してみるといいでしょう。

1人サロン・個人店の経理・確定申告におけるポイント3つ

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①最初に個人向け経理・確定申告の本を読もう

まずは個人事業主向けの経理・確定申告本を読んでみましょう。

なぜ最初にを進めるのか、その理由はこちらです。

断片的なネット情報より、やるべきことがすべて書いてある1冊の本を読んだ方が経理・確定申告の全貌がはっきりするから

そして、本を読んだうえで自分で経理・確定申告ができそうか、部分的もしくは全面的にどこかに依頼した方がいいのかを判断することをおすすめいたします。

下記2冊は、初心者に分かりやすい経理・確定申告本ですので、よろしければ参考になさってください。

②一度は自分で経理・確定申告をやってみる

1人サロンや個人店を開業した個人事業主が、本業の合間に経理や確定申告作業をやるというのは大変なことですが、一度は自分でやってみることをおすすめいたします。

それはなぜか、理由はこちらです。

経理・確定申告は自店の経営状態、お金の流れを客観的に把握できる絶好の機会だから

個人事業主も立派な経営者、開業して終わりではなく長く経営していくための方法も考えなければなりません。

また、経営者として扱われる機会も増えるため、その際に経理の知識ゼロというのは避けたいところです。

自分で経理・確定申告ができると節税の勉強にもなり経営者としてのランクが上がる

以上のことからも、一度は自分でやってみることを強くおすすめいたします。

③開業1年目は「記帳→代行サービス、確定申告→自分」がおすすめ

開業1年目は日々の帳簿に加え開業費の帳簿作成も必要ですが、開業費は金額や仕訳が複雑なため初心者には少々ハードルが高いです。

そこでおすすめなのは、帳簿作成は記帳代行サービスに依頼し、確定申告は自分でやるという方法です。

こちらのメリット2つあります。

  • 確定申告は自分でやるため最低限の知識は身につく
  • 経理のプロが作った帳簿が手に入り、翌年はそれをお手本に会計ソフトを使い自分で帳簿作成ができる

確定申告国税庁のホームページ上でできますし、記帳代行サービスの費用は上記のメリットと天秤にかけても決して高くはないと思います。

何より本業で手一杯になる開業1年目心身のゆとりが生まれる

以上のことからまずはこの方法でやってみて、事業が軌道に乗ってきたり、資金に余裕が出てきた際には税理士や会計事務所に依頼することを検討してみるとよいでしょう。

まとめ:一度は自分で経理・確定申告をやってみよう

やぶき まゆこ

いかがでしたでしょうか?私も実際に最後にご紹介した方法で経理や確定申告をしていましたが、個人事業主の方には大変おすすめな方法です。

1人サロンや個人店の個人事業主でも経営者であることには変わりはありません。

開業準備中の方、開業1年目の方にはぜひ経験として、経理・確定申告を一度は自分でやってみることをおすすめいたします。

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