今度1人サロンを開業するけどネット予約って入れた方がいい?メリットとデメリットが知りたい。
今やってる個人店でネット予約を検討中。どんなネット予約システムがあるか知りたい。
こんにちは、元1人美容室オーナーやぶきまゆこです。
今回はこのような疑問やお悩みをお持ちの方に、「1人サロンや個人店にネット予約は必要か?」について解説します。
この記事の内容
この記事を書いているのは
■ 都内で8年間1人美容室を経営
■ 顧客0の土地で開業、4年後には予約の取れない美容室に
■ 集客 ⇒ 主に自作ホームページ、ブログ、店頭チラシのみ
私は、都内に顧客0の土地で開業し、「1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室」を8年間経営していました。
1人サロンや個人店舗の開業を考えている方、すでに1人オーナーの方で「ネット予約を導入するか悩んでいる」という方はぜひ参考になさってください。
それではさっそく解説していきます。
1人サロン・個人店におけるネット予約の必要性とは?
従来の予約システムとは
1人サロンや個人店では予約が必要な業種がたくさんあります。
今までの予約システムというと電話予約や来店予約がメインでしたが、そこには問題点もありました。
- 電話予約…店側は電話が鳴るたびにいちいち手を止めなければならない
- 来店予約…お客様は予約だけのためにわざわざ来店しなければならない
それに代わり、近年広まってきたのがパソコンやスマートフォンから予約が完結できるネット予約システムです。
1人サロン・個人店におけるネット予約の役割
1人サロンや個人店とは、本来すべての業務を一人でこなす営業形態を指します。
そんな中、もし1人サロンや個人店がネット予約を導入した場合、ネット予約はお店の中でどのような役割をしてくれるのでしょうか?
- 24時間、休むことなく予約を受け付けてくれる
- あなたが手を離せないときでも、予約作業を完了してくれる
- 本来フロントスタッフが行う業務を、受付と会計以外すべて代わりにやってくれる
このように、1人サロンや個人店でのネット予約の役割は、24時間働いてくれるフロントスタッフと同じであるとも言えるでしょう。
1人サロン・個人店にはネット予約が必要か?
では1人サロンや個人店に、はたしてネット予約を導入する必要はあるのでしょうか?
この答えは「Yes」です。
これには1人サロンや個人店ならではの理由があります。
1人オーナーが事業を長く続けていくためには、本業に集中できる環境を作ることがとても重要だから
お店が軌道に乗ってくればくるほど、1人営業ですべての業務をこなしていると余裕がなくなってきます。
その結果、時間、手間、エネルギーを消耗してしまい、次のようなことが起こる可能性があります。
- 新しいメニューや商品開発の時間が取れなくなる
- 忙しすぎてサービスや接客にムラが出てしまう
- 自信の体調を崩してしまう
1人サロンや個人店はオーナーであるあなたがいなくなってしまったら成り立ちません。
そうならないためにも人手の取られる予約業務をネット予約にし、オーナー自身の負担を軽減することで、本業に集中できる環境を作っていくことをおすすめします。
1人サロン・個人店におけるネット予約のメリット・デメリット
ではネット予約にはいいことしかないのかというと、当然デメリットも存在します。次からはネット予約を導入するメリット・デメリットについて触れていきます。
ネット予約を導入するメリット
まずはネット予約を導入するメリットからお話ししていきます。
- 自分に代わって予約業務をすべて行ってくれる
- お客様にとって予約へのハードルが低くなり、集客率が上がる
- ネット予約時に個人情報を入力してもらえるので顧客情報が事前に手に入る
- 予約業務に費やしていた手間や時間を本業に費やすことができる
このように1人サロンや個人店がネット予約を導入することは、「業務の効率化」と「集客率の向上」というメリットがあるといえるでしょう。
ネット予約を導入するデメリット
次にネット予約を導入するデメリットには以下のようなことがあります。
- 機能制限なくネット予約を導入するためにはコストがかかる
- ネット予約は電話や来店予約よりも無断キャンセルされやすい
- ネット予約を利用できる年齢層がある程度決まってしまう
上記のように1人サロンや個人店でネット予約を導入することで考えられる一番のデメリットは、「ネット予約システムの料金がかかる」というコスト面の問題といえるでしょう。
メリットの方がはるかに多い
ここまで述べてきたように、ネット予約の導入には当然デメリットもあるわけですが、これらの問題点は次のような対策によって解決が可能です。
- 無断キャンセル→ キャンセル規定を設けておきキャンセル料金も明記しておく(顧客情報があるため可能)
- 年齢層→ ネット予約がむずかしい年配層には対面でシステムの使い方を教えてあげる
また「コスト面」に関しても次のように考えることができます。
顧客が増えるほど予約業務も増え1人オーナーの負担も増えるが、フロントスタッフ1人雇うよりネット予約システムの料金の方がはるかに安い
相対的に見ても、1人サロンや個人店のネット予約の導入はデメリットよりもメリットの方がはるかに上回るといえます。
お店を長く続けていきたい1人オーナの方は、ぜひネット予約の導入を検討してみるといいでしょう。
1人サロン・個人店で使えるネット予約の種類
①検索サイト型ネット予約システム
検索サイト型ネット予約システムとは店舗検索サイトに付帯したネット予約システムです。
主なサービス名 | ホットペッパービューティー、ホットペッパーグルメ、食べログ、ぐるなびなど |
特徴 | お客様にとって圧倒的な知名度と安心感がある |
メリット | 店舗ページと予約ページが一体型のため、ネット予約へのハードルが低くなる |
デメリット | 検索サイトへの掲載料金とネット予約システム料金が発生するため、他のネット予約システムと比べるとコストが高い |
集客率の向上をねらえるネット予約システムのため、コストがかかってもとにかく新規集客に力を入れたいといった1人サロンや個人店のオーナーの方におすすめです。
②各業種別専用ネット予約システム
各業種別専用ネット予約システムとは、美容室、サロン、飲食店など各業種に特化しているネット予約システムのことです。
主なサービス名 | ・美容室、サロンなど… 無料予約システム【STORES 予約(ストアーズ 予約)】、RESERVA、coming-soonなど ・飲食店など… レストランボード、Table Check、TORETAなど |
特徴 | ネット予約だけでなく顧客管理やレジ管理、経営分析など幅広い機能を備えたシステムが多い |
メリット | ・電話や訪問、メールなどユーザーサポートが充実している ・自社ホームページや検索サイトとネット予約の連携ができる |
デメリット | 無料プランは機能に制限があるため、有料プランにしないと便利な機能が使えない |
「ネット予約のみ」「ネット予約+顧客管理」など必要性に応じて料金プランを選べるものも多く、導入後まで手厚くサポートしてくれるものもあるため、「ネット予約を使いこなせるか自信がない」というオーナーの方におすすめです。
③LINE公式アカウント型ネット予約システム
LINE公式アカウント型ネット予約システムとは、店舗の公式アカウントページにネット予約を組み込んだネット予約システムのことです。
主なサービス名 | リピッテBEAUTY |
特徴 | LINE公式アカウント内にネット予約システムを組み込み、そこで予約業務を完結できる |
メリット | お客様が個人のLINEアカウントを持っていれば、お店のLINE公式アカウントとつながり簡単にネット予約ができる |
デメリット | ネット予約の中では比較的新しいシステムのため、導入のハードルがやや高い |
新しいシステムのため仕組みがやや分かりにくかったり、ユーザーサポートもオンライン中心となりますが、LINEを利用しているお客様が多い店舗であれば、こちらのネット予約システムを検討してみることをおすすめします。
まとめ:1人サロンや個人店こそネット予約を検討しよう
私が1人美容室を経営していた中で、一番利用してよかったと今でも思うサービスが「ネット予約」です。これがなかったことを想像するとゾッとします。
実際に私が経営していた1人美容室では、最終的に9割以上の方がネット予約を使ってくれるようになりました。
お客様たちからも「空いた時間に自分の好きなタイミングで予約が取れる」ことが大変喜ばれました。
1人サロンや個人店の開業を考えている方、現在1人オーナーで開業している方に、オーナーだけでなくお客様の負担も軽減できる「ネット予約の導入」をぜひともおすすめいたします。