Q. 女性の1人サロン・個人店舗開業、店名の決め方は?店名の決め方3つのポイントと注意点を解説
今度1人サロンを開業するんだけど店名ってどうやって決めたらいいんだろう。店名を決めるときのポイントってある?
今度オープンする個人店、店名の候補がいくつかあるんだけどどれにしたらいいか悩むなあ。決め手があれば教えてほしい!
今回はこのようなお悩みをお持ちの方へ、女性が1人サロン・個人店舗を開業するときの「店名の決め方のポイントと注意点」を解説していきます。
1人サロンの開業準備中の方やこれから個人店舗の開業を考えている方などはぜひ参考になさってみてください。
この記事の内容
この記事を書いているのは
都内で1人美容室を8年間経営
顧客0の土地で開業、4年後予約が取れない美容室に成長
集客⇒ホームページ、ブログ、店前チラシのみ
こんにちは、元1人美容室オーナーのやぶきまゆこです。
私は、都内に顧客0の土地で開業し「1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室」を8年間経営していました。
それでは、私も開業時に実際に行った「店名の決め方3つのポイントと注意点」をさっそく解説していきます。
女性が1人サロン・個人店舗を開業、店名の重要性とは?
① 店名は看板や広告媒体に載せるために必要
開業時に作る看板や宣伝広告媒体に掲載するために店名が必要になります。
- サロン、店舗などの看板
- チラシ、ショップカードなどのペーパー広告媒体
- ホームページ、SNS、検索サイトなどのネット広告媒体
開業するにあたって、まずは開業するサロンや店舗を知ってもらうこと、次に覚えてもらうことが必要です。
そのためにも、店名は看板をはじめさまざまな広告媒体に載せる必要があり、重要な役割を果たすものとなります。
② サロンや店舗の看板代わりとなって働き続けてくれるもの
サロンや店舗を開業してもお客様に来店してもらわなければ続けていくことはできません。
そのためにも「あなたのサロンや店舗を覚えてもらうこと=店名を覚えてもらうこと」から始まり「店名を思い出してもらい、足を運んでもらう」必要があります。
- 顧客に覚えてもらう( 認知度の向上 )
- 顧客に思い出してもらう( 再来の促進 )
- 顧客に宣伝してもらう( 口コミでの集客 )
つまり「お客様の頭の中にあなたのサロンや店舗の店名が浮かび、来店や口コミといった行動につながること」これこそが店名が看板代わりとなって働き続けてくれるということなのです。
③ 店名の由来や店名を決めるプロセスは店にとって大きなPRとなる
「店名の由来や店名を決めるプロセス」がしっかりしていることで得られるメリットが2つあります。
- 「店名の由来や店名を決めるプロセス」自体がサロンや店舗のPRとなり説得力が増す
- 「店名の由来を考えたり店名を決めるプロセス」を踏むことで自身の開業への想いをゆるぎないものにできる
特に、開業時にはさまざまな場所で開業するサロンや店舗をアピールしたり宣伝する必要が出てきます。
「店名の由来や店名を決めるプロセス」がしっかりしていればそれを語る言葉に説得力が生まれ、自信をもって他者へプレゼンすることができます。
それらは「あなたの開業への本気度」を表してくれる重要な役割を担ってくれるのです。
女性の1人サロン・個人店舗開業、店名の決め方3つのポイント
ポイント① 検索エンジンから見つけてもらいやすい店名をつける
スマートフォンの普及にともない、何か情報を探すときに「スマホのGoogleやYahooなどの検索エンジンを使って調べる」ことって多いですよね。
こんな時代だからこそ、「検索エンジンで見つけてもらいやすい店名をつけること」も開業する上で意識したいところです。
例えば、あなたが美容室を探しているタイミングで近所に新しく美容室ができたとしましょう。
お店の前を通りがかり「どうやら女性1人でやっている」「外の看板で店名は分かる」このぐらいの情報は入手できたとします。
パーマとカットの料金はいくらかな?
ネット予約ってできるのかな?
あなたは「もっとそのお店の情報を知りたい」と思い、GoogleやYahooに店名を入力して検索しました。
しかし、検索してもなかなか「店名」も「お店の情報」も出てきません。
さてあなたはどうするでしょうか?
直接電話できる強者もいるかもしれませんが、「お気軽に情報がほしい人」なら店名が出てこない時点であきらめちゃいませんか?
こんなふうに「検索しても出てこない」ことで、せっかく自分のサロンや店舗に興味を持ってくれたお客様候補をみすみす逃してしまうかもしれません。
そうならないためにも、GoogleやYahooなどの「検索エンジンから見つけてもらいやすい店名をつける」ということは現代の開業においては大切なことのひとつです。
ポイント② 読みやすく覚えてもらいやすい店名をつける
「検索エンジンから見つけてもらいやすい店名をつける」ためには、あなたの開業したサロンや店舗の店名を覚えてもらわなければなりません。
あなたの開業したサロンや店舗の前を通りがかり、あなたのお店に興味を持ったお客様候補には「その場で店名を覚えてもらう」必要があります。
そのためにも「読みやすくて覚えやすい」店名をつけることを心がけましょう。
・ 長すぎる店名(単純に覚えられません)
・ 日本人が読みにくい英語や外国語表記(ローマ字読みができたり日本語読みも付け加えていればOK)
上記2点は、一歩間違えると開業する側の自己満足にしかならないので気をつけましょう。
特に英語や外国語表記はぱっと見かっこいいですが、「読めないから検索もできないし覚えられない」ことが来店の妨げになる場合もありますので注意しましょう。
店名を決めるときは「通りがかりにその場で覚えてもらえる店名」を意識して決めていきましょう。
ポイント③ あなたの想いを盛り込んだ店名をつける
先ほど書いたように、店名はもちろんのこと「店名の由来やそれを決めるプロセス自体」があなたのサロンの大きなPR項目となります。
店名にあなたの想いを盛りこむことで、「あなたの開業への本気度」をさまざまな場所でアピールすることができます。
具体的には、店名に次のようなものを盛り込んでみるといいでしょう。
- 「サロンや店舗を開業すること」へのあなたの想い
- 「開業するサロンや店舗が将来どうありたいか、どこを目指したいか」などのあなたの展望
特に開業時には、それらを他者にプレゼンする機会が多く訪れます。
- 日本政策金融公庫などの融資の申し込みや創業計画書の作成時
- 店舗デザイナーやホームページ、チラシ制作者などとの打ち合わせ時
- サロンや店舗を自分で売りこむ必要があるとき(広告媒体やお客様向け)
このようなシチュエーションであなたの想いを込めた店名をアピールすることは、「開業への本気度」を相手に伝える絶好の機会となるのです。
女性の1人サロン・個人店舗開業、店名を決めるときの注意点
① つけたい店名が商標登録されていないか確認すること
つけようとしている店名候補が「商標登録」されている場合、法律的な問題に発展する場合がありますので注意しましょう。
商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマーク(識別標識)です。
特許庁ホームページより引用
どうしてかというと自分のつけた店名が「商標登録」されている場合、相手から損害賠償請求される可能性もあるからです。
店名の候補が決まったら、その名称が「商標登録」されていないか「J-PlatPat(特許情報プラットフォーム」で確認しておきましょう。
② 店名候補のライバルチェック
店名の候補が決まったら、GoogleやYahooなどの「検索エンジンで同名のライバル状況をチェック」しておきましょう。
- ネット上に店名候補と同名のライバルがいないか?
- 開業予定エリアに店名候補と同名のライバルがいないか?
この2点をチェックし、特に開業予定エリアに店名候補と同名のライバルが複数いる場合は「店名の再検討」を考えましょう。
なぜかというと同じ店名のライバルが複数いる時点で、「開業したてのあなたの店名(ホームページやSNS上の)がGoogleやYahooなどの検索エンジンで上位に表示されることはまずない」からです。
同名のライバルが複数いるのにもかかわらず、「その店名をつけてしまったときに起こってしまうこと」がこちらです。
- あなたの開業したサロンや店舗の情報をもっと知りたいと思ったお客様候補が、店名を検索エンジンで探す
- 何ページ検索しても、一向にあなたのサロンや店舗の店名、情報が出てこない
- あなたのお店に足を運んでくれるかもしれないお客様候補は、詳しい情報にたどり着けなかったことで来店の機会を失ってしまう
店名のライバルが複数いるということは、このような「集客上のリスク」があるということなのです。
店名を決めるときには「店名候補のライバルがいないか」を検索エンジンで十分リサーチし、特に開業予定エリアに同名のライバルがいる場合には「店名の再検討」を考えてみましょう。
まとめ:女性の1人サロン・個人店舗開業、あなたの想いを盛りこんだ店名に決めよう
今回のQ&Aはこのようになりました。
- 女性の1人サロン・個人店舗開業、店名の決め方は?
-
① あなたの開業への想いを盛りこんだ店名をつけよう
② 検索エンジンで見つけてもらいやすい店名をつけよう
③ 読みやすくて覚えやすい店名をつけよう
ずっと使い続けるお店の名前、「自分の開業への想いをこめた」店名を考えてみてはどうでしょうか?