個人店を開業して3年、経営は順調だけど体が辛くなってきた。休みを増やしたいけど失客が怖い、、やっぱり仕事優先にすべき?
1人サロンを経営しているけど40代になって体調不良が頻繁に。営業時間を短くしたいけど、お客様に迷惑もかかるし悩んでる。他の人ってどうしてる?
こんにちは、元1人美容室オーナーやぶきまゆこです。
今回はこのような疑問やお悩みをお持ちの方に、「女性1人オーナーが抱えやすい体調問題と仕事の両立方法は?」について解説します。
この記事の内容
この記事を書いているのは
■ 都内で8年間1人美容室を経営
■ 顧客0の土地で開業、4年後には予約の取れない美容室に
■ 集客 ⇒ 主に自作ホームページ、ブログ、店頭チラシのみ
私は、都内に顧客0の土地で開業し、1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室を8年間経営していました。
1人サロンや個人店の女性1人オーナーの方で「自身の体調問題と仕事の両立で悩んでいる」という方はぜひ参考になさってください。
それではさっそく解説していきます。
仕事熱心な女性1人オーナーが抱えやすい体調問題とは
頑張りすぎてしまう女性オーナーたち
人間誰しも体調不良や健康問題を抱えているものですが、特に女性1人オーナーにはその傾向が顕著に見受けられます。
なぜか、考えられる理由はこちらです。
- 女性が開業してバリバリ仕事をする時期と女性の体が変わっていく時期がちょうど重なる
- 女性1人オーナーは「自分しかいない」という責任感によりオーバーワークしがち
各分野で経験を積んだのち、1人サロンや個人店を開業する女性の多くは30代、40代です。
このような理由から、女性1人オーナーには年齢による体の変化や持病の悪化、新たな体調不良などが起きても、我慢して頑張りすぎてしまう背景があると考えられます。
ケース1:女性特有の体調不良
女性1人オーナーが抱えやすい健康問題としてまず考えられるのは、女性特有の体調不良です。
生理、妊娠・出産、更年期、ホルモンバランスの変化など
これらは開業する女性だけでなくすべての女性に共通する健康問題であり、誰しもこの辛さを我慢して仕事などに取り組んだ経験が一度はあるでしょう。
特に女性1人オーナーの場合、「代わりがいないし休めない」「お客様に迷惑をかけられない」といったプレッシャーにより体調不良に蓋をして頑張りすぎてしまう傾向があります。
その結果、次のような危険性が生まれます。
- 症状が悪化して大きな健康問題に発展してしまう
- 長期休業、閉店などのリスクが高まる
このように、年齢によって変化してくる女性特有の体調不良は自分でもコントロールするのが難しいため、日頃から仕事とのバランスを取る意識を持っておくことが重要です。
ケース2:オーバーワーク(過労)
続いてはオーバーワーク、いわゆる過労についてです。
女性1人オーナーは経営、営業、雑務などのすべての業務を1人でこなさなければならないですが、その影響で次のようなことが起きがちです。
自分のキャパシティを超えてるのに気づかず、プライベートを犠牲にして頑張りすぎてしまう
そしてこれは、経営が軌道に乗れば乗るほど比例して仕事量も増えるため「過労=体調を崩す」確率が高くなることを意味します。
過労はさまざまな体調不良を同時に引き起こしたり、場合によっては命に関わるような病気につながる恐れもあります。
「開業してから仕事は楽しいし気持ちも充実しているのに、なぜか体の調子がおかしい…」
こうなってきたら危険信号です。
開業すると日々に追われ健康問題はつい後回しになりがちですが、これらを放置すると最悪閉店などの悲しい結末を迎えてしまうかもしれません。
女性1人オーナーの事業目標は「細く長く続けること」ですので、体からのSOSを受け取ったときには立ち止まる勇気を持つことが必要です。
体調問題と仕事で悩む女性1人オーナーが意識したい3つのこと
①女性1人オーナーが必ず通る道なので備えておく
女性が1人で開業すると、女性特有の体調不良や過労といった健康問題と仕事との両立で悩む時期が必ず訪れます。
そのため、次のことを開業時点から意識しておくことをお勧めいたします。
前述したように、女性1人オーナーにはさまざまな健康問題が起こる可能性が高いので、まずは頑張りすぎないことが第一です。
しかし万が一この問題が起こった場合でも、日頃から準備しておけばあわてずに対処できますので、次の章でご紹介する3つの対処方法をぜひ参考になさってください。
②生活全てが仕事にならないように心がける
先ほども述べたように、女性1人オーナーはプライベートより仕事を優先する方が多くオーバーワークになりがちです。
そうならないためにも日頃から次のことを意識することが重要です。
基本的に女性1人オーナーは仕事が好きで開業しているため気づきにくいですが、過労は体だけでなく脳の疲れも原因となります。
脳疲労をやわらげるためにも次の2つを試してみることをお勧めいたします。
- 経理や雑務の時間をあらかじめ営業時間内に組み込んでおく(その予約を入れてしまってもいい)
- 1日の中に意識的に仕事以外のことをやる時間を作る(趣味、家事など何でもOK)
家に仕事を持ち帰る、休みの日も仕事のことを考える、これでは一向に心身が休まりませんので、ぜひ意識して仕事以外の時間を確保することを心がけていきましょう。
③長く続けたいなら健康を優先する
女性1人オーナーは頑張りすぎる方が多いですが、開業した事業を長く続けたいなら仕事より健康を優先する意識を持つことが大切です。
具体的にはこちらです。
仮に仕事の予定が入っていても、というのがポイントです。
なぜかというと、あなたが体調不良なのに無理をした結果、長期休業や閉店になってしまうことは関わる人すべてにとって一番マイナスなことだからです。
そのためにも日頃からお客様が必ず戻ってくるような関係性を築いておく
1人で開業するとなかなか勇気のいることではありますが、長期的な視点で考えて健康を優先するというのは一経営者としても大事な意識ですので忘れないようにしましょう。
女性1人オーナーが体調問題と仕事を両立するための3つの対処法
①一時的な失客を恐れずにしっかり休む
両立するための対処法一つ目は、一時的な失客を恐れずに迷わず休むことです。
責任感の強い女性1人オーナーの方は「簡単に休むわけにいかない」「予約が入っているから断れない」などと考える方が多く、体調不良となればさらに次のようになりがちです。
視野がせまくなり目の前のことしか考えられなくなる
こうなると当然無理をするわけですが、その結果長期休業や閉店になってしまっては本末転倒です。
そこでこの問題を解決する近道はズバリこちらです。
長期的な視点で考え、数日でも1週間でもしっかり休息を取り体調を回復させる
これにより一時的に失客したとしても事業を長く続けていく中で取り戻していけばいいだけですので、体調不良が続く場合はしっかり休息しましょう。
②あなたじゃなきゃダメという顧客作りをしておく
両立するための対処法二つ目は、普段からあなたじゃなきゃダメだという顧客作りをしておくことです。
具体的にはこのようなことです。
営業時間・日数を減らしても必ず戻ってきてもらえる関係性をお客様と築いておく
基本的にあなたのお店のファンはずっとあなたのお店に来続けたい人たちです。
その人たちはあなたのお店に対してどう考えるか、それはこちらです。
店主が無理をしてお店の閉店を迎えてしまうぐらいなら、営業時間・日数の減少、休みの増加などは許容できる
つまりこのような顧客を増やすことが、いざとなったときに体調不良と仕事の両立を可能にしてくれるのです。
そのためにも、あなたのお店じゃなきゃダメと思ってもらえるような揺るがない信頼関係を日頃からお客様との間に作っておくことが大切です。
③運転資金を確保しておく
ここまで女性1人オーナーが体調問題と仕事を両立するためにはとにかく休むことと書いてきましたが、そうはいっても毎月の固定費は容赦なく出ていきます。
そこで対処法三つ目は、日頃から運転資金を確保しておくことです。
【主な固定費】
- 店舗家賃
- 光熱費
- 通信費
- 借入金返済 など
これらは休業し売上げがゼロでも支払わなければならないため、女性1人オーナーは緊急時の運転資金も貯めておく必要があります。
そのために必ずしておきたいことはこちらです。
開業時から安定して売上げを作れるうちに、毎月運転資金をコツコツ貯蓄しておく
健康に働けるうちからこれをしておけば体調問題を抱えながらでも事業を続けられるので、開業当初からお金のリスクを想定し準備しておくことをお勧めいたします。
こちらの記事では女性の1人開業で起こりうる3大リスクについても解説していますのでよろしければ参考になさってください。
まとめ:女性1人オーナーは仕事より体調を優先しよう
今回は首ヘルニアにより1人美容室を閉店した私の経験もふまえて記事にしました。結局、その場しのぎの無理は誰のためにもならないということを学びました。
開業した事業を長く続けたいなら頑張りすぎない、これこそが長い目でみたときあなたにもお客様にもベストな選択になります。
そのためにも、女性1人オーナーで体調問題と仕事の両立に悩んでいる方はぜひ上記の3つの対処法をお試しください。