1人サロンの開業準備中で、店の電話を固定電話か携帯電話にするか悩んでる。それぞれのメリット、デメリットが知りたい。
事業用の電話は固定電話の方がいいと聞くけど実際はどうなの?個人店なら携帯電話でもいい気がするけど。。
こんにちは、元1人美容室オーナーやぶきまゆこです。
今回はこのような疑問やお悩みをお持ちの方に、「1人サロン・個人店の電話は固定電話or携帯電話どちらがいい?」について解説します。
この記事の内容
この記事を書いているのは
■ 都内で8年間1人美容室を経営
■ 顧客0の土地で開業、4年後には予約の取れない美容室に
■ 集客 ⇒ 主に自作ホームページ、ブログ、店頭チラシのみ
私は、都内に顧客0の土地で開業し、1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室を8年間経営していました。
これから1人サロン・個人サロンの開業を考えている方、開業準備中の方で「お店の電話を固定電話か携帯電話にするか悩んでる」という方はぜひ参考になさってください。
それではさっそく解説していきます。
1人サロン・個人店における事業用電話の必要性とは
事業用電話はどんなときに必要?
1人サロンや個人店を開業するにあたって必要な事業用電話、はたしてどんなときに必要なのでしょうか?
主なシチュエーションはこちらです。
- 予約受付、キャンセル、変更 など
- お客様からの問い合わせ
- 取引業者との連絡
- 諸手続き など
このように、事業用電話は日々の営業のさまざまな場面で使うことが想定されます。
事業用電話を持つ4つの方法
続いて、1人サロンや個人店を開業する際に事業用電話を持つ4つの方法をご紹介します。
- 固定電話機を購入して固定電話サービスを契約する
- オーナーのプライベート携帯と電話番号を事業でも兼用する
- 事業用に携帯電話をもう一台契約し、その電話番号を店の番号とする
- プライベート携帯( スマホ)でIP電話アプリ、電話代行・転送サービス、クラウド電話を利用する
上記からも分かるように、最近ではさまざまなサービスを組み合わせることでスマホ一台で電話番号がもう一つ持てるなど、事業用電話を持つ方法はたくさんあるのです。
固定電話番号でないと信用性が低くなる?
では巷でよく聞かれる「店舗の電話は固定電話でないと信用されにくい」というのは本当なのでしょうか?
結論からいうと、開業する1人サロンや個人店を法人化させる予定がないなら「NO」です。
なぜ法人化が関わってくるのか、その理由はこちらです。
法人化する際の法人口座開設や諸手続きで住所を示す電話番号がないと信用されないから
言い換えると法人化する予定がないのであれば、固定電話番号がなくても問題ないということになります。
実際1人サロンや個人店のホームページ・SNSなどでも、最近はお店の電話番号が携帯番号で掲載されていたりしますよね。
一昔前の固定電話絶対説は、スマホや携帯電話の普及によって事情が変わってきているということがいえるでしょう。
1人サロン・個人店の電話、固定電話or携帯電話メリット・デメリット
次に事業用電話を固定電話・携帯電話にするメリット・デメリットを解説していきます。
固定電話のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
将来法人化しやすい | 電話機購入や固定電話契約などでコストがかかる |
通信状態が安定している | 店外で電話を受けれない |
光回線( インターネット回線)と同時に契約できる | 停電時に使えなくなる |
先ほど述べたように、1人サロンや個人店が住所を示せる固定電話番号を持つことで、信用度が高まり将来法人化しやすい、またその手続きなどがスムーズになる点が大きなメリットです。
出先で電話が受けれない場合、自分の携帯電話に転送してくれる有料サービスもありますが、やはりコストがかかる点がデメリットとなってしまうでしょう。
携帯電話のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
店外でも電話を受けれる | 通信状態が不安定な場合がある |
個人と事業用携帯の兼用なら導入コストが0 | 個人と事業用携帯の兼用はプライベートとの境目がなくなる |
個人スマホにIP電話アプリを入れれば事業用の電話番号が持てる | 個人携帯と事業用携帯の2台持ちは管理が面倒 |
スマホでも固定電話番号を持てるサービスがある |
携帯電話の大きなメリットは、スマートフォンの普及により、個人スマホ一台で事業用の電話番号(050など)や固定電話番号(03など)が低コストで持てるサービスが登場しているところです。
一方デメリットとして挙げた個人と事業用携帯兼用のプライベート問題ですが、特に個人の携帯番号を事業にも使用するのはセキュリティや業務効率面からおすすめできない方法ですのでご注意ください。
私の場合、1人美容室を開業するときにFAX付電話を買い光回線を契約しましたが、何年かするとFAXもほぼ使わなくなり、繋げていたクレジットカード端末もスマホ経由のSquareに変えました。
その結果、固定電話は留守電にかけ直すときぐらいしか使わなくなり、店を法人化する予定もなかったため「固定電話なくてもいいな」と感じることがよくありました。
1人サロン・個人店の開業、事業用電話を持つおすすめの方法ケース別4選
法人化を考えていないケース
IP電話アプリ
開業する1人サロンや個人店の法人化を考えていない場合に事業用電話を持つおすすめの方法はこちらです。
自分のスマホにIP電話アプリを入れて事業用電話番号(050など)を作る
最近は企業の問い合わせ欄にも050から始まる電話番号を見かけるようになりましたが、スマホにアプリを入れて050などから始まる電話番号を取得できるというサービスです。
【おすすめポイント】
- 月額料金も0円〜数百円と低コストで事業用電話を持てる
- 個人のスマホ一台で完結できる
IP電話アプリサービスには 050plus、LaLa Call、SMARTalk などがあります。
以上のことから法人化を考えていない1人サロンや個人店が事業用電話を持ちたい場合は、IP電話アプリをおすすめいたします。
法人化を考えているケース①(光回線も同時に契約する場合)
固定電話+光回線サービス
将来法人化を考えていて、事業用電話と光回線(インターネット回線)を同時に持ちたい場合はこちらがおすすめです。
固定電話機を購入し、光電話+光回線サービスを契約する
【おすすめポイント】
- 通信が安定している
- 店舗住所の市外局番から始まる固定電話番号が持てる
- 電話や回線契約が一度ですむ
家庭の固定電話と光回線を各サービス会社と契約する方法と同じですが、代理店を通して契約する方がキャッシュバックや割引などの特典もあるためお得になります。
1人サロンや個人店の法人化を視野に入れていて、事業用電話と光回線を同時に契約したい場合は検討してみるといいでしょう。
法人化を考えているケース②(光回線を別途契約する場合)
クラウド電話サービス
将来法人化を考えていて、光回線(インターネット回線)は既に決まっていて事業用電話だけ持ちたいという場合におすすめの方法はこちらです。
クラウド電話サービスを利用する
クラウド電話とはクラウド上のPBXがIP電話網を利用して通話するサービスで、スマホで固定電話番号の発着信が可能になります。
【おすすめポイント】
- 固定電話番号が持てる(03、050、0120、全国局番など)
- 自分のスマホ、PCが事業用電話になる(インターネット環境が必須)
- 電話機が必要ないので低コスト
クラウド電話は移転や増設もスムーズなので、法人化して店舗やスタッフが増える可能性がある1人サロンや個人店の事業用電話としておすすめです。
まとめ:法人化を考えないなら1台のスマホにIP電話アプリでOK
今はネット予約も主流になり始め、メールやLINEなどでのキャンセル、変更、問い合わせも主流になったため、事業用電話のあり方も変わってきています。
開業する1人サロンや個人店の法人化予定はない、スマホを事業用電話にしたいけど個人携帯の電話番号をお客様に知られたくない、という方はIP電話アプリで事業用の電話番号を持つとよいでしょう。
一方法人化を考えている方は、将来を見据え上記でご紹介した2つの方法で固定電話番号を持つことをおすすめいたします。