これから個人店を開業する予定。最近よく聞くブランディングって一体どんなもの?開業するときに必要?
1人サロンを経営しているけど、最近売上も客数も伸び悩んでる…ブランディングで改善することはできる?
こんにちは、元1人美容室オーナーやぶきまゆこです。
今回はこのような疑問やお悩みをお持ちの方に、「女性の1人開業・1人起業のブランディングの作り方」について解説します。
この記事の内容
この記事を書いているのは
■ 都内で8年間1人美容室を経営
■ 顧客0の土地で開業、4年後には予約の取れない美容室に
■ 集客 ⇒ 主に自作ホームページ、ブログ、店頭チラシのみ
私は、都内に顧客0の土地で開業し、1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室を8年間経営していました。
女性で1人開業・1人起業準備中の方、1人開業・1人起業の女性オーナーの方で「ブランディングの意味と作り方を知りたい」という方はぜひ参考になさってください。
それではさっそく解説していきます。
女性の1人開業・1人起業におけるブランディングとは
そもそもブランディングとは何か?
最近よく聞くブランディングという言葉、ブランド・マネージャー認定協会では次のように定義されています。
「ブランディングとは」
引用元:一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会
企業が製品・サービスによって提案したいブランド独自の価値「ブランド・アイデンティティ」と、 消費者・顧客が心の中に抱く心象「ブランド・イメージ」を近づけ、一致させる活動が「ブランディング(Branding)」です。
1人開業・1人起業向けに分かりやすく言い換えると、次のようになります。
消費者や顧客に自分のお店の商品・サービス・自店のブランド価値を競合他店と差別化させ、認識してもらうための取り組みのこと
このようにブランディングは事業戦略のひとつであり、価格競争に巻き込まれず、長く経営を安定させるために必要な取り組みであるといえるでしょう。
女性の1人開業・1人起業にブランディングは必要か?
では女性の1人開業・1人起業にブランディングは必要なのか?
結論から言うと「YES」です。
それはなぜか?理由はこちらです。
1人開業・1人起業にとってのブランディングとは「個人の強み×事業の強み」であり、誰にも真似できない最強の武器になるから
1人開業や1人起業にしかない強み、それはオーナー個人もひとつの商品であることです。
このことからも分かるように、1人開業・1人起業オーナーが長く安定した経営を続けるためには「個人の強み×事業の強み」で作ったブランディング戦略は必要、ということになります。
では、次から実際にブランディングを作る5つの手順について解説していきます。
女性の1人開業・1人起業のブランディング作り方5つの手順
手順1: 個人の現在地を知る
女性の1人開業・1人起業では、「個人の強み」を設定することがブランディング作りへの第一歩となります。
まずは個人の現在地を知るため、次に挙げるオーナー自身についての項目をすべて書き出してみましょう。
・社会人になってから現在までの歩みを時系列で
・同じ境遇の人たちをターゲット層にする選択肢が生まれる
・きっかけや出来事、仕事上で心がけたり大切にしていること
手順2: 事業の現在地を知る
続いて、「事業の強み」を設定するために必要な事業の現在地を洗い出します。
次に挙げる現在行っている事業についての項目を、すべて書き出してみましょう。
・どこで、誰に、何を提供しているかなど、具体的に
・同業他店や他社と比べて、他にはない売りや商品など
・ホームページ、ブログ、SNS、ネットショップなど具体的に
・それぞれのツールの目的も併せて
・プライベートと事業が絡んだものでもOK
手順3: 目指すゴール地点を決める
次に、個人と事業が目指すゴール地点を決めていきます。
ブランディング作りでゴール地点を決めなければいけない理由、それはこちらです。
女性の1人開業・1人起業では、オーナー個人が描く「理想の働き方」と、目指す「事業のゴール」を両立させられるブランディング戦略でなければ長く続かないから
それを実現するため、次に挙げる項目の数字や金額を具体的に書き出し、ゴール地点を設定していきましょう。
・1ヶ月にかかっている経費の平均金額
・現在or今後、一番力を入れて売りたいものは?(誰に?何を?いくらで?)
・1ヶ月の事業の売上の中から、自身の給料として残したい金額
・理想と現実の両方(費やす時間、気持ち的な比率)
・「希望する働き方」と「事業の理想」が両立できる目標(稼働日数・目標売上・目標客数・希望給料など)
手順4: 「個人の強み×事業の強み」でキャッチコピーを作る
ここまで書き出した、個人の現在地・事業の現在地・目指すゴール地点から「個人の強み×事業の強み」を設定しキャッチコピーを作ります。
・個人の現在地で書き出した中から、ターゲット層に響きそうなものを個人の強みに
(例:元1人美容室オーナー、ママ講師、現役漢方薬剤師、など)
・事業の現在地で書き出した中から、同業他店と差別化できる売りや商品を事業の強みに
(例:ホームページ制作、オンラインヨガスクール、オーダーメイド漢方茶、など)
例えば…
・「元1人美容室オーナーによるホームページ制作」
・「ママ講師によるオンラインヨガスクール」
・「現役漢方薬剤師によるオーダーメイド漢方茶」
手順5:ブランディングを作る
いよいよ最後、ブランディング作りです。
「ブランディング」=他店との差別化を図るためのキャッチコピーをもとに、売りたいものを売るための営業戦略
具体的には手順4で作ったキャッチコピーを使い、手順3で書き出した売りたい商品・サービスを売るためのブランディング戦略を立てていきます。
ただし、ブランディング戦略はタイミングによって方法が変わりますので、次の章でケース別に解説していきます。
女性の1人開業・1人起業のケース別ブランディング戦略
開業・起業準備中の場合
開業・起業準備中の場合、他店との差別化を図るため、早い段階から宣伝と集客に取り組む必要があります。
なぜ開業ブログ・SNSなのか、その理由はこちらです。
自分の言葉で発信することにより、親近感や共感を抱いてもらいやすく、ファンが生まれやすくなる
具体的にはキャッチコピーを前面に打ち出しながら開業ブログ・SNSを行い、その中で一番売りたい商品やメニュー情報を盛り込んでいきます。
個人の強みには「共感」を生む効果があり、ファンを増やしお店のファン化につなげることができるため、ぜひ開業ブログ・SNSでブランディング発信を行っていきましょう。
開業ブログ・SNSの始め方を知りたい方は、こちらの記事も参考になさってください。
すでに開業・起業している場合
すでに開業・起業していてブランディングの必要性を感じている場合、経営上何らかの問題が生じていると考えられます。
売上が伸び悩んでる…
新規客が少ない…
この場合、やみくもにブランディング戦略を立てず、まずはなぜそうなってしまっているのか原因を追究することから始めましょう。
ターゲットがあいまい、オーナーの顔(個性)が見えていない、商品が多すぎる、値段が安すぎる、など
これらを改善するために前章のブランディング作りに取り組み、そのキャッチコピーを使って新規集客のためのブランディング発信をしていきます。
このときのポイントは3つです。
- 「説得力」がキーワード
- ターゲット層に届きそうな宣伝・広告ツール(ホームページ、チラシ、ブログ、SNSなど)に絞り込む
- オーナー紹介に力を入れる
特に、女性の1人開業・1人起業ではオーナー自身も商品のひとつであるため、オーナー自身も看板にすることで一番売りたいメニューにより説得力が生まれます。
そのためにも次の方法でブランディング発信するのをおすすめいたします。
下の記事では1人開業・1人起業でやるべき宣伝・広告を詳しく解説していますので、よろしければ参考になさってください。
すでに開業・起業していて何らかの問題が発生している場合は、まずは原因を探り、それを改善するためのブランディング作り、ブランディング発信を行っていきましょう。
まとめ:女性の1人開業・1人起業は「個人の強み×事業の強み」でブランディングを作ろう
いかがでしたでしょうか?ブランディングと聞くと最初は難しく感じるかもしれませんが、作ることにはメリットしかありません。
この記事でご紹介した手順で作ったブランディング戦略は、あなたの事業の方向性を明確にしてくれます。
女性で1人開業・1人起業を考えている方、女性1人オーナーで経営でお悩みの方にはぜひとも「個人の強み×事業の強み」でブランディングを作ることをおすすめいたします。