個人店を開業していて支払いは現金のみ…電子マネーやスマホ決済の導入を考えているけどどんなメリットがある?
現在1人サロンの開業準備中。最近よく聞くスマホ決済、電子マネーって何?クレジットカード決済との違いは?
こんにちは、元1人美容室オーナーやぶきまゆこです。
今回はこのような疑問やお悩みをお持ちの方に、「1人サロン・個人店に電子マネー決済、スマホ決済は必要?」について解説します。
この記事の内容
この記事を書いているのは
■ 都内で8年間1人美容室を経営
■ 顧客0の土地で開業、4年後には予約の取れない美容室に
■ 集客 ⇒ 主に自作ホームページ、ブログ、店頭チラシのみ
私は、都内に顧客0の土地で開業し、1ヶ月前にすべての予約が埋まる1人美容室を8年間経営していました。
1人サロンや個人店オーナーの方、現在開業準備中の方で「電子マネー決済やスマホ決済を導入するか迷っている」という方はぜひ参考になさってください。
それではさっそく解説していきます。
1人サロン・個人店における電子マネー決済とスマホ決済とは
キャッシュレス決済の種類
まず始めに、電子マネー決済やスマホ決済をはじめとした現金以外の支払い方法のことをキャッシュレス決済といいます。
代表的なキャッシュレス決済は次の3つです。
- クレジットカード決済
- 電子マネー決済
- スマホ決済(QRコード決済)…PayPay、LINE Payなど
そしてキャッシュレス決済の導入には、後でご紹介する決済代行サービスを利用することが多くなるでしょう。
クレジットカード決済についてはこちらの記事をご参照ください。
電子マネー決済
電子マネー決済とは交通系ICカードやモバイルアプリなどを利用した決済方法のことです。
これらにあらかじめお金をチャージしておき、店頭の決済端末にかざして支払いができます。
- 交通系…Suica、PASMOなど
- 企業系…WAON、nanakoなど
- クレジット系…Apple Pay、QUICPayなど
このように「電子化したお金」を使って現金を持たずに買い物ができる決済方法を電子マネー決済といいます。
スマホ決済(QRコード決済)
スマホ決済と呼ばれるQRコード決済とは、スマホ専用アプリにお金をチャージしポイント化した残高で支払う決済方法のことです。
- PayPay、LINE Pay、メルペイ、楽天ペイ など
店頭のQRコードをスマホで読み込む、もしくはアプリに表示されているバーコードを店舗側の端末で読み込むことで支払いができます。
店舗側も店頭にQRコードを置いておくだけなので決済端末が不要です
店舗側にとっても低コストで気軽に始められる
このようにQRコード決済はあらかじめチャージした残高で買い物ができるため、電子マネー同様現金を持ち歩かずに決済することが可能です。
1人サロン・個人店における電子マネー決済、スマホ決済の導入メリット・デメリット
メリット
1人サロンや個人店が電子マネー決済、スマホ決済を導入するメリットは大きく2つあります。
①集客効果
1つ目は集客力の向上です。
ここ数年、スマホの普及にともなうキャッシュレス決済の拡大で次のような人たちが激増しています。
- 現金を持ち歩かない人
- ポイントを貯めてお得に買い物したい人
両者に共通するのは「なるべくキャッシュレス決済可能なお店で買い物がしたい」ということです。
つまり1人サロン・個人店でも電子マネー決済、スマホ決済を導入している店舗はそのような人たちから選ばれやすくなるわけです。
えー、手数料かかるじゃん!
そう思う気持ちも分かるのですが次に挙げるお店の未来、あなたならどちらを選びますか?
- 手数料を気にして現金しか扱わない→顧客離れが進み売上低下
- 手数料もお客様へのサービスと考えてキャッシュレス決済を導入→多種多様な集客に成功し売上アップ
このように手数料の考え方ひとつで見える未来が変わるように、1人サロン・個人店で電子マネー決済、スマホ決済を導入するメリットの1つは集客力アップといえるでしょう。
②入金の手間が省ける
前述したように決済方法には現金決済とキャッシュレス決済があります。
このうち電子マネー決済やスマホ決済などのキャッシュレス決済は、売上金が直接口座に振り込まれるため売上金を金融機関に入金する手間がありません。
一方、現金決済は毎日の売上金を金融機関に入金しに行かなければならない
この入金の手間や時間を省くことによって時間が生まれます。
このように1人サロンや個人店での電子マネー決済・スマホ決済導入のメリット2つ目は、入金というロスを省き貴重な自分の時間を手に入れられるということでしょう。
デメリット
では1人サロンや個人店が電子マネー決済やスマホ決済を導入するデメリットはどうでしょうか?
考えられるデメリットは次の3つです。
- 決済手数料がかかる
- 売上金が当日入らない
- 導入のためにスマホやネット環境を整える必要がある
ちなみに決済手数料は決済代行サービスだと売上の3%程度、QRコード決済単独だと1.6〜2%前後となっています。
しかしこれらのデメリットが絶対導入しない方がいい理由になるのか、といえば答えは「NO」です。
その理由がこちらです。
- 決済手数料も考え方次第で集客効果を生む(前述したとおり)
- 売上金は早ければ翌日入金の決済代行サービスもある
- 今やスマホは1人1台の時代
このように、考えられるデメリットはどれも許容範囲内なのが分かります。
以上のことから、1人サロンや個人店では電子マネー決済、スマホ決済を導入することをおすすめいたします。
1人サロン・個人店におすすめの電子マネー決済、スマホ決済4選
スマホ決済(QRコード決済)サービス
①PayPay(ペイペイ)
【おすすめポイント】
- 店頭にQRコードを置くだけですぐ始められる
- 決済手数料が1.98%(無料プラン)と低コスト
- アプリの普及率が高く利用者が多い
一方、売上の入金は月一回のみとなっており、早期振り込みサービスを利用する場合は別途利用料と振込手数料がかかります。
そのため、
決済代行サービス
②Square(スクエア)
Square
【おすすめポイント】
- サービス導入開始が最短翌日なので、すぐに始められる
- すべての決済方法の入金タイミングが一緒
- 入金が最短で翌営業日と早い(みずほ銀行、三井住友銀行の場合)
Square
一方他の決済サービスと異なる点として、他社には決済端末の無料キャンペーンなどがありますがSquare7980円〜 *2023年3月1日より4980円〜に変更)を購入する必要があります。
Square
③AirPAY(エアペイ)
AirPAY
【おすすめポイント】
- スマホ決済の種類がダントツで多い
- 決済対応端末(iphone、ipad)、決済端末リーダー(2万円程度)の無料サービスキャンペーンを頻繁に行っている
AirPAY
ただし決済対応端末がiosのみとなっておりAndroid端末しか持っていない場合は購入が必要なため、導入の際はキャンペーンチェックも忘れずに行いましょう。
AirPAY
④楽天ペイ
楽天ペイは楽天が展開しているキャッシュレス決済サービスです。
【おすすめポイント】
- 電子マネー決済の種類が豊富
- 振込口座が楽天銀行なら入金が翌日、振込手数料も無料
楽天ペイの大きな特徴は楽天銀行口座を持っていれば、入金スピードや手数料の優遇を最大限に受けられることでしょう。
逆にそれ以外の金融機関では、入金時に振込手数料(330円/1件あたり)がかかってしまうため注意が必要です。
楽天ペイは決済端末リーダー(2万円程度)の無料キャンペーンもあるため、メインバンクが楽天銀行の1人サロンや個人店におすすめの決済サービスとなっています。
まとめ:1人サロンや個人店は電子マネー決済、スマホ決済を導入しよう
私が1人美容室をやっていた数年前とは比べものにならないぐらい、キャッシュレス化の波が始まっています。
この勢いは今後も止まることはない見込みで、乗り遅れてしまうと大事な集客機会を失いかねません。
1人サロンや個人店オーナーの方、開業準備中の方は今回の記事を参考にしていただき、電子マネー決済、スマホ決済をサービスの一環と考え導入することをおすすめいたします。